■TokyoPros.に込める思い。
脚本家の倉本聰さんの著書に、こんなメッセージがありました。
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佐野真一さんの労作『日本のゴミ』(ちくま文庫)の冒頭にこういう文章が
あるので引用させていただく。
「バブル経済が登場する二十年も前の1970年代はじめ、某大手広告代理
店が『広告戦略十訓』なるスローガンをつくった。
1)もっと使わせろ
2)捨てさせろ
3)ムダ使いさせろ
4)季節を忘れさせろ
5)贈り物にさせろ
6)コンビナートで使わせろ
7)キッカケを投じろ
8)流行遅れにさせろ
9)気易く買わせろ
10)混乱をつくりだせ
大手代理店がどこを指すのかは明記されていないが、三十年前にたてられた
この代理店の戦略が、見事なくらい効を奏し、今この国を、この国の状態を
産み出したことは事実である。彼らはひそかにほくそ笑み、乾杯しているに
ちがいない。
(中略)
企業を肥えさせ、景気を回復させ新しい時代をきりひらくのも結構である。
しかしこのことで僕らは、僕らの心の中は本当に豊かになったのだろうか。
今求められていることは、真の豊かさへの戦略ではあるまいか。
『富良野風話』 倉本聰著 理論社
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ぼくが心豊かに感じられるのは、どんな時なのだろうか、ぼくは思いを巡
らせていました。そして、こんな言葉が心に浮かんだのです。
「ぼくは、木が好きだ。」
ぼくは、木のそばを歩いているだけで、すがすがしい気持ちになり、森の
中に入っていくことで、エネルギーをもらい、樹齢数千年の大樹に愛おしさ
を感じ、木の香りのする部屋に居るだけで、心が安らぎ、体の中が自然に元
気になって行くのを感じるのでした。
また、スペインの音楽に興奮してしまうのは、あのフラメンコギターの木
の響が好きだからで、ディジュリドゥの音に感動を覚えてしまうのは、演奏
者の内なる声がユーカリの木の振動音と重なり合い、ひとつの言葉として聴
こえてくる不思議さからでした。
ぼくは、「木が好きだ」という気持ちを人と共有したい、そして、好きな
ものは大切にしたいと強く思うようになりました。
都会に居ながらも、木を感じられる空間、ぼく達と自然との繋がりを確か
められる時間、そして、人と人の心の繋がりを感じられる体験、今生きてい
るこの瞬間に感謝の気持ちを持てる機会を創ることができれば、本当の意味
での「豊かな」ライフタイルに気付くきっかけになるのではと思いました。
そして、ぼく達が「楽しさ」を求めてやってきたことが、結果として地球
を傷つけてしまっていたのならば、今度は楽しみながら地球を青くするこ
とも可能なんだと思います。
ぼくは、TokyoPros.のイベントというぼくの手作りのメディアを通して、
こんな思いを伝えて行ければ、と思っています。
東京プロフェッショナルズ主宰 青樹洋文