「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2008年10月24日

コンラート・ローレンツ

コンラート・ローレンツ

22章(110ページ)に登場したコンラート・ローレンツ(Konrad Lorentz)が、31章(212ページ)の回想シーンで再び登場します。

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Hiking in the Rottenmanner Tauren before my interview with Lorentz,
my rucksack weighted with his books.

ローレンツのインタビューの前にロッテン・タウラーを登った。僕のラック
サックは彼の本でずっしりと重かった。

(『The Songlines』 212ページ)
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Lorenz.gif

ローレンツはオーストリア人(1903年11月7日-1989年2月27日)。"刷り込み"の発見者で、動物行動学者の父と言われています。"刷り込み"とは、動物が特定の物事をごく短時間で覚え込み、それを本能的に長時間持続する現象。例えば、ガンは生まれた直後に目の前にあった、動いて声を出すものを親だと覚え込んでしまう。ローレンツが孵化させた場合には雛はローレンツを親鳥と思い込み、彼の後ろを追いかけて移動するようになったとのこと。1973年ノーベル章受賞。元ナチスの党員。(参考: Wikipedia)


チャトウインがローレンツを記述している言葉の端々から、彼に対する批判的な感情が浮かび上がってきます。そんな彼の精神状態を表すとしたら、weighted with の訳も変わってきそうですね。

(語意)
・weighted = To burden(重荷、負担、~を悩ます)
 (TheFreeDictionaryyより)

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リックサックに詰められたローレンツの本が重く、登山の間中私を苦しめた。
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Links

SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。