「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年05月04日

アダムとアボリジニ

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『ソングライン』の次の部分を読んだ時、どうしても『創世記(旧約聖書)』
と『古事記』を読み直して、比べてみたくなりました。

アルカディがブルースに、「ドリームタイム」について、説明しようとして
いる部分です。

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 「ドリームタイム」の概念を理解するためには、旧約聖書の『創世記』
の最初の二つの章に相当する部分がアボリジニにもあって、そこには
一つ重要な違いがあるんだ、ということを知っておかないといけないん
だ。

 『創世記』では、主が最初に生き物を創造し、泥から最初の人間、
アダムを作った。

 オーストラリアでは、先人達が泥から自分自身を作った。何百も何千も
の仲間を一度にだ。そして、その一つずつが別々の種族だった。

 アボリジニが君に「僕にはワラビー・ドリーミングがある」と言ったとす
る。それは、「僕の家系はワラビー」、「僕はワラビー族に属している」と
言う意味なんだ。


                          『ソングライン』(12ページより)
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 アボリジニの社会には上下関係というものはなく、全ての人々が平等だと教
えてもらったことを思い出しました。

 それは、アボリジニの先人達は、たくさんの種族が同時に生まれたという
ことに関係しているのかな。

 旧約聖書では、最初にアダムが生まれ、古事記ではアメノミナカヌシが最
初に登場する。

 アボリジニは、誰が一番、何族が二番といような順位が無いようですね。
みんな、一緒に生まれた。だから、平等。上も下もない。先も後も無い。
ただ、種族が違うだけ。

 そう言うことかな。


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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。