「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年06月09日

帰り道

帰り道

ヘルナンデス先生の自宅は、表参道から一本入ったところ。

レッスンの後は、キャットストリートをぶらぶら歩いて渋谷駅から帰宅。

平日の夕方、原宿は込んでもなく、閑散としているわけでもなく。

週一回、ぼくの心地よい散歩の時間です。


途中で、ビルの工事現場に遭遇。

どうしてだろう。

錆びたように見える鉄骨の色、オレンジ色のクレーン車がとても懐かしく思
えたのです。


写真を、もう一度よく見て気がつきました。

僕が、懐かしいと感じていたのは、青い空の中に聳え立つ鉄筋たちが反射
していた、西から射す夕方の太陽の色でした。

まだ、子供だった頃、僕はこんなふうにして、夕日でオレンジ色がかった、
山や木や空を、すこし目を細めて見上げながら、
家へと続く帰り道を、一人で歩いたような気がします。


僕たちは、そこにあるモノを見ていると思っていたけど、本当は、モノでは
なくて、それを照らし、跳ね返る光の色を見ているのですね。

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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。