「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年05月03日

アボリジニの哲学

アボリジニの哲学
 英会話プライベートレッスンの先生、ヘルナンデスさんの自宅の玄関には、
タイの友達からもらったという大きなブッダの置物があります。

 「ブッダがこの家を守ってくれているような感じがしますね。」

と言ったら、とても喜んでくれました。

 レッスンは早いもので今日で4回目。スピードも、だんだんと速くなって
きました。今日は『ソングライン』の8ページから13ページまで。


 ブルースがアルカディと初めてあった日、アルカディは、アボリジニに
ついて、ドリームタイムについて、そして、ソングラインについて、早口で
話し続けます。
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「アボリジニは、逃れることの出来ない、地球との高密な係わり合いの中
で生きて行くという哲学を持っているんだ。

 地球は人間に命を与えてくれた。つまり、人間に食物を与え、言葉と智恵
を授けてくれた。だから、人間が死んだ時には、今度は地球が彼を取り返そ
うとするんだ。

(中略)

 アボリジニは地球ととても巧みな係わりあい方をしている。それは、彼ら
が、地球から採取する量が少なければ少ないほど、彼らが地球に返さなけれ
ばならない量が少なくてすむ、というもの。

 彼らは動物や人間を生贄として捧げたりするようなことはしない。その代
わり、彼らが地球からの恵みに感謝したいと思う時には、自らの手首を切り、
その血を地面に撒くんだ。

 だから、当然なんだけど…、地球から採取しすぎてしまったその代償が、
20世紀に起きた数々の戦争で流された人々の血なんだよ。」

                          『ソングライン』11ページより
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 最後の部分の表現、ちょっと強烈ですね。

 頭の中に、大地に流された赤い血を、マグマの奥深く吸い込もうとする
地球の姿が浮かびました。

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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。