「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年04月24日

モレスキンという手帳

moleskine.jpg

「ノートを取ってもいいかい?」(ブルース)

「もちろん。」(アルカディ)

僕はポケットから黒いノートを取り出した。オイルクロスの表紙、留め具用
にゴムバンドがついている。

「いいノートだね」

「パリでよく買たんだ。でも、もう製造中止なんだよ。」

                              『The Songlines』12pより
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著者のブルース・チャットウインが、主人公のアルカディに初めてあった日、
アボリジニのソングラインについて語り始めるシーンです。

 このオイルクロスの表紙にゴムバンドのノート。

彼が使っていたノートは、知人も愛用しているモレスキン(MOLESKINE)
だということを知りました。

 http://www.moleskine.co.jp/culture/style.html

このモレスキン、200年もの歴史あるフランスのノートブランドだそうで、画
家のゴッホやマティス、作家のヘミングウエイ、そして、ブルース・チャッ
トウイン等が愛用していたとのこと。ところが1986年に廃業。8年前にイタリ
ア・ミラノの出版社が復活させました。

「有名な画家の作品のスケッチや、人気作家の小説になる前の走り書きは、
まずは、このモレスキンのノートに書き溜められてていったのです」なんてい
うモレスキンの宣伝文句に思わずふらふらっときてしまって、今日一冊買っ
てしまいました。(^^;

最初のページを開くと、こんなフォームが用意されています。


In case of loss, please return to
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As a reward $_____________________


ブルースはオーストラリアの旅の前にこのノートを大量に買い集め、携帯し
ていました。世界中を放浪していた彼は、この部分には住所を二つ(二ヶ国)
記載して、謝礼・報酬金についてもちゃんと明記していたそうです。

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「パスポートを紛失することは別になんてことはなかったけれど、自分のノー
トを失くすというのは破滅を意味していた。」(ブルース・チャットウイン)

To lose a passport was the least of one's worries: to lose
a notebook was a catastrophe.
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『The Songlines』の中には、そのノートに書き綴られたメモの内容が、
60ページにも渡って紹介されています。

Links

SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。