「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年05月10日

「スパゲッティ」から連想すること

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今回の宿題は、下記の部分が何を意味するのか考えてくること。


 「イリダスとオデッセイのスパゲッティ」
 (a spaghetti of Ilidias and Odysseys)


ギリシア神話に対する知識がほぼゼロ、付け焼刃な的な勉強で、同神話を理解しようとしている僕の答えは次の通り。

「えっと…ホメロスが作ったギリシャ神話の"イリダス"と"オデッセイ"。
きっと、たくさんのエピソードで構成されているでしょうから…
だから、ソングラインは、スパゲティーみたいに二つの神話が複雑に絡みあっているのようなもの…見たいな意味ですか…(^^;」


一方、ヘルナンデス先生は、

「そう言う意味かもしれないわね。」

「でも、作者がどんな意図で、そんな表現をしたのか、本当の理由を知ることは難しいわよね。」

と、前置きをした上で、「イリダスとオデッセイのスパゲッティ」を読んだ時、彼女が思わず笑ってしまった理由を話してくれました。

彼女は、「スパゲティ」の単語から、「スパゲティ・ウエスタン」(日本語ではマカロニ・ウエスタン)を連想したそうです。「スパゲティ・ウエスタン」は、イタリア人が創作したアメリカの西部劇。

だから、「スパゲティ・オブ・イリダス&オデッセイ」は、彼女に「オーストラリア人が創作したギリシャ神話大作」というような連想をさせたようです。


 スパゲティ
   ↓
 スパゲティ・ウエスタン(マカロニ・ウエスタン)
   ↓
 イタリア人が創作したアメリカの西部劇
   ↓
 スパゲティ・オブ・イリダス&オデッセイ
   ↓
 オーストラリア人が創作したギリシャ神話大作


どれほど上手くアメリカの西部劇を演じても、どうしてもイタリアの匂いを隠せない。それは、主食のパスタで醸成れた身体から、染み出しまうものなのでしょうか。欧州人同士はその匂いを敏感に感じ取ることができる。

日本人が演じる欧州の演劇を例えるとしたら、「五穀米シェークスピア」とか、「豚骨風ギリシャ神話」みたいな表現かな。

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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。