「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

 

ブルース・チャトウィンふとしたきっかけで、ある人のことが心に残り、その人のことを深く知りたくなることがあります。

彼らがどう死んでいったのかというエピソードは、彼らがどう生きていたのかという興味に変わり、彼らが愛した場所を訪ね、彼らが旅をした風景を見て、彼らの息遣いに自分自身の呼吸を重ね合わせ、彼らの心を感じてみたくなるのです。この世に遺して行っていった彼らの想いがそうさせているのかもしれない、とさえ思うことがあります。

そして、僕は今ブルース・チャトウインという人に出会ってしまったのです。

僕は彼の遺作である『Songlines』を、原書(翻訳本は絶版)で読んでいくことにしました。 日本語訳をサポートしてくれるのは、ETCが紹介してくれたヘルナンデス先生。

他界する二年前に、ブルースが旅したオーストラリア。彼が『Songlines』に書き残してくれた足跡を、僕が辿って行く。 その過程をここに書き溜めて行きます。

 

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2006年01月27日

『ソングライン』第21章

The Band 『南十字星』

 『ソングライン』の21章。いよいよ、一緒に旅をしていたアボリジニがブ
ルースのために初めて歌います。ブルースはソングラインの意味をより深く
理解し始めます。

 この章は、他の章以上に本当に美しいのです。たった一つの単語、たった
一文で、その時の人の心のありようが伝わってきます。

 ヘルナンデス先生(英語個人レッスンの先生)も共感。


 「表現がとても豊富で奥深いのよね。どうしてこんな文章を書けるのか、
  ジェラシーさえ感じるわ。」(ヘルナンデス先生)

 この章は、アボリジニのソングラインを理解するのに、とても重要な章だ
と思うので、しばらく、こじっくりと訳して行くことにしますね。(チャッ
トウインのような美しい言葉に近づくように、日本語で置き換えられるかど
うかの訓練ですね。)

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 We cleared up and went to join the old men's circle. The firelight
lapped their faces. The moon came up. We could just discern the
profile of the hill.

 We sat in silence until Arkady, judging the moment, turned to Alan
and asked quietly, in English, "So what's the story of this place,
old man?"

 僕たちは後片付けをした後、長老たちの輪の中に加わった。キャンプの炎
は皆の顔を照らしていた。月が昇り、丘の輪郭を確認することができた。

 僕たちは黙って座っていた。そのタイミングを待っていたんだ。アルカディ
はアランの方に身体を向きなおし静かに英語でこう訊ねた。
 
 「長老、話してくれないか。この場所にはどんな物語があるんだい?」

                           『Songlines』(105ページ)
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 アルカディ(ロシア人)は、流暢なアボリジニの言葉で彼らとコミュニケー
ションをすることができます。

 アルカディが、アボリジニに伝わるその土地の物語(歌)について、英語で
訊ねたのは、また、そのことをブルースが敢えて(asked in English)とこ
こに書いたのは、アルカディが、これから始まる彼らの儀式を、ブルースも
理解できるように、そして、そのアルカディの心遣いをブルースが確かに感
じたからですね。

 アルカディとブルースの間に信頼と共感が生まれ、互いに心が通じあい始
めたのを感じます。

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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。