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SONGLINES』はETCからご紹介いただいたHernandez先生(渋谷区外苑前)と一緒に読み進めています。
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「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

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2006年06月21日

サハラに舞う羽根

four feathers.jpg


以前ご紹介した映画『サハラに舞う羽根』が、テレビで放映されます。
地上は初登場だそうです。


 木曜洋画劇場 6月22日(木) 午後9:00~10:54 (テレビ東京)


原作『四枚の羽』は既に、5回も映画化されている英国人に人気の作品だそう
です。英国騎兵隊を打ち倒すスーダンのノマド(遊動民)"Beja"が登場します。

ブルースがスーダンを旅をしたとき、砂漠の元で生き延びる彼らのしたたか
な智恵とバイタリティ、そしてその強さを証明する史実に心を打ち抜かれま
す。

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調べれば調べるほど、僕はより強く確信するようになった。
ノマドこそが歴史を動かしているクランクハンドルであるということを。

                   『Songlines』(19ページより)
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そして、ノマドのことをもっと知りたいとの思いが、ブルースを赤い砂漠を
遊動するアボリジニの神話を巡る旅へと導きます。

2006年06月20日

翻訳出版権

oidah.jpg


チャットウインの著作の日本語版は殆どが絶版になってしまっています。
しかも、古本でもなかなか手に入りにくいようですね。

「もしかしたら…」

と思い、めるくまーる出版社に、彼の著作『ウィダの総督』の在庫について
問合せをしたところ、早速こんな回答をいただきました。


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 『ウィダの総督』は、現在3冊のみ在庫がございます。
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なんと!

チャットウイン・ファンとしては、信じられないほどに嬉しいニュースです。
早速一冊注文した上で、ちょっと調子にのって、このブログのことをお知ら
せして、『ソングライン』の再版の可能性についても聞いてみました。


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『ソングライン』につきましては、
すでに翻訳出版権が切れてしまっており、弊社では再版出来ません。
お役に立てず申し訳ございません。
他社に文庫化を推薦してありますので、
他社からあらためて発行される可能性はございます。

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とのことでした。

翻訳出版権というものがあるんですね。知りませんでした。

『ソングライン』を日本語で読みたいと思っていた方、暫らくは僕のブログ
にお付き合いくださいね。

2006年06月19日

直感を鍛えてゆく

chi.jpg

 「わからない単語があっても、その都度辞書で調べない方がいいわ。
 "ここはこんな意味じゃないか?"っていう直感(洞察力)を使うの。」

 「そうやって、読み進めていくうちに、やっぱり、どうしてもその単語の
  意味が気になったら、初めて辞書を使って調べてみる。
  そうやって、自分自身の直感を鍛えて行くことが大切なの。」

 ヘルナンデス先生から、英文を読み進める際のアドバイスをもらいました。

 この方法を試してみました。

 が、一つの文にわからない単語が二個も三個も出てくると、直感を働かすど
ころか、まったく意味が通らなくなってきます。そして、今度は文を読み飛
ばすようになり、やがて、物語の筋がわからなくなり、集中力がなくなり、
ついには読むのを諦めてしまう。そんなことが続いていました。

 一方、週一のレッスンの前に、今度は一単語、一単語、辞書を使い、イン
ターネットを駆使して、時にはウィキペディアの説明をじっくりと読み、一
回のレッスンで進む数ページを数時間かけて予習をしていました。

 ところが、これを繰り返しているうちに、あるとき、一気に『ソングライ
ン』を100ページまで読み進めることが出来たのです。


 直感を鍛える…


 かつて、ポーランドで生活をしていたときのことを思い出しました。

 休みの日、アパートの地下の乾燥室で洗濯物を干していると、管理人の気
の良いポーランド人のおばさんが降りてきて、ニコニコしながら僕にポーラ
ンド語で話し掛けたのです。

 (どうしてまだ独身なの?
  はやく、家事をしてくれるお嫁さんを見つけたらいいのに?)

 当時、僕は全くポーランド語がわかりませんでした。でも、おばさんがそ
う言っていることはわかったのです。

 確認のため、隣にいた英語のわかるポーランド人の友人に訊ねると、「ど
うして、わかったの?」と驚かれてしまいました。

 このアパートに入居するまでの経緯、それまで感じていたおばんさんの人
柄、洗濯を干していたその時の僕の状況、おばさんが話しをしていた時の表
情や身振り手振り等、言葉以外のそれまでに、そしてその時にあったあらゆ
る情報から判断して、彼女が言っていることが直感で理解できたのだと思い
ます。

 
 では、どうして僕は『ソングライン』を読むスピードを、アップすること
ができたのでしょうか。

 最初の10数ページを、時間を掛けながら読み進めるうちに、僕の中でこん
な変化がありました。

 1.これからの物語の流れを漠然と予想できるようになった
 2.チャットウインの書き方のスタイル(癖)のようなものがわかってきた

 これらの情報が、僕の「直感」をより働きやすくしてくれたのだと思いま
す。


 それまで言葉の習得には、論理的に考える能力や単語などの記憶力が必要
と思っていました。TOEICで高得点を取るとか、法律英語を学ぶというのと、
英文学を読むというのでは、英語を学ぶ目的が違うので、一概にいえません
が。

 言葉の習得とは、直感を鍛えること。

 字面には現れない、言葉が伝達しようとしている、目に見えない何かを感
じとる力を育てること。


こんな風に考えるようになってから、"言葉を知る"ということの意味が、別
の姿を持って、僕に見せてくれているような感覚に包まれています。

2006年06月12日

ロシアの湯沸し

Russian family with samovar


 ETCで英会話のプライベートレッスンを始めたのは、20年ほど前。当時使っ
ていたのは、ロングマンの英英辞典。これが厚さ10cm、重さは数キロはある
巨大な本で、毎週カバンに詰めて、先生の自宅に通っていました。その後、
電子辞書に取って代わり、ずっと軽量に。

 そして現在、英文を読む時にはパソコン(インターネット)が欠かせなくなっ
てきています。

 先週のレッスンでは、こんな部分を読みました。

 オーストラリアに移住したロシア人のアルカディの父は、砂漠のようなア
デレードでの生活が辛くなり、やがて健康も害してしまいます。父のことを
心配したアルカディの兄は父と共に、十数年ぶりに故郷のゴルニャツキーへ
帰ります。

 父は、故郷の小麦畑、白樺の林、ゆっくりと流れる川、そしてthe old samovar
を見て、懐かしい気持ちでいっぱいになります。

 さて、この

  samovar

 がわかりませんでした。早速、gooの英和辞書で調べてみました。


 すると、

  サモワール (ロシアの湯沸し).

 とありました。


 「なるほど、やかんのようなものか」程度のことは、わかりました。が、
samovarが一体どんな形をしたものなのか、なぜ、アルカディの父が、ただ
の「やかん」を、懐かしい気持ちで見ていたのかを感じることはできませんで
した。
 
 そこで使ってみたのが、google のイメージ検索です。
 すると、どうでしょう。沢山のsamovarの画像が表示されたのです。


 googleのイメージ検索の結果画面


 ただの「やかん」ではありませんでしたね。とても趣のある形状をしてい
ます。samovarを囲んで、家族や友人達が、湧き上がる湯気を見つめながら、
楽しげにお茶を飲んでいた、そんなゆったりとした時間が流れる様子が目に
浮かぶようです。


 インターネットのおかげで、僕は「samovar」がどんな形状をしているのか
を知ることができました。おそらく、かつての様に英英辞典を眺めていても、
決してわからなかったでしょう。単語を調べる時間も短縮されました。

 でも、単語検索の時間が短縮され、スピードがアップした僕の生活は、
果たして豊かになったのでしょうか。短時間で「samovar」を調べることがで
きた僕が、その一方で失ったものはなんでしょう。物事は全ては陰と陽でき
ているとすれば、何かを得たときは、その一方で必ず何かを失っているはず
です。


 たとえば…

 インターネットが無かった時代に、僕はどんなふうにして「samovar」のこ
とを知ろうとしたでしょう。

 おそらく、偶然話しをする機会に恵まれたロシア人に、「チャンス!」と
言わんばかりに、質問攻めにしていたかもしれません。


 「ところで、samovarってどんな形をしているんですか?」
 「どんなふうにお湯を沸かすんですか?」
 「どんな時に使うんですか?」


そして、どうも口頭では説明しきれないと感じたこのロシア人は、

 「良かったら今度家にこないか。samovarでお茶でも入れてあげるよ」

みたいな展開になったかも。(笑)

 そして、僕は、samovarがきっかけで知り合ったロシア人の友人が一人でき
ていたかもしれません。


 インターネットで僕たちが獲得できたもの。インターネットが突然使えなくなっ
た時に、僕たちが直面する不安、混乱。インターネットの便利さを享受する
その一方で、もしかしたら失ってしまっているかもしれないもの。

 samovarで沸かすお湯の音。

 湯気の香り。

 ゆっくりと流れる心地よい時間。


 失ってしまいそうなもの。

 それは、妄想(?)、いや想像する楽しさかな?

2006年06月09日

帰り道

夕方の原宿

ヘルナンデス先生の自宅は、表参道から一本入ったところ。

レッスンの後は、キャットストリートをぶらぶら歩いて渋谷駅から帰宅。

平日の夕方、原宿は込んでもなく、閑散としているわけでもなく。

週一回、ぼくの心地よい散歩の時間です。


途中で、ビルの工事現場に遭遇。

どうしてだろう。

錆びたように見える鉄骨の色、オレンジ色のクレーン車がとても懐かしく思
えたのです。


写真を、もう一度よく見て気がつきました。

僕が、懐かしいと感じていたのは、青い空の中に聳え立つ鉄筋たちが反射
していた、西から射す夕方の太陽の色でした。

まだ、子供だった頃、僕はこんなふうにして、夕日でオレンジ色がかった、
山や木や空を、すこし目を細めて見上げながら、
家へと続く帰り道を、一人で歩いたような気がします。


僕たちは、そこにあるモノを見ていると思っていたけど、本当は、モノでは
なくて、それを照らし、跳ね返る光の色を見ているのですね。