「ソングラインを旅する」 Powered By ETC [ 英会話プライベートレッスン ]

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2006年04月29日

名前の由来は「曲がりくねった道」

openroad.jpg
ブルース・チャットウインは子供の頃、自分の苗字はアングロサクソン語で、
"曲がりくねった道"(=Chettewynde)という意味だったということを、大おばの
ルスおばさんからから教えられます。

ブルースはそれまで、ルスおばさんからたくさんの詩、特に"旅の詩"を読ん
でもらっていました。また、実際に、おばさんに連れられ、夏の間中アイル
ランドの隅々まで旅していたブルースは、「自分の名前」と「詩」、そして
「道」には何か不思議な繋がりがあるに違いない、と思うようになります。


そう言えば、僕も子供の頃、父に自分の名前(本名は浩文)の由来を尋ねた事
があります。


 「"浩"は、浩宮さまが生まれたとしだから"浩"。」(父)

 「"文"は…、お父さんは俳句を詠むのが好きだからなあ…。
  だから"文"にしたんだ。」(父)


同学年に"浩"とつく名前の子がやたらと多いことをちょっと不服に思いなが
らも、 "文"と付けてくれたことに、将来自分が何か"文"を書くことに関わっ
て行く事ができるのではないだろうかと感じ、少し嬉しい気持ちになったこ
とを覚えています。

2006年04月27日

ドリームタイムを日本語で言うと…

Songlines
『ソングライン』の最初の登場人物、そしてブルース・チャットウインと共に
オーストラリアを旅し、彼とアボリジニの掛け橋(?)となってゆくのは、アルカ
ディという33歳のロシア系オーストラリア人。舞台はアリススプリング。

アルカディは教師時代に知ったアボリジニの神話に心を打ち抜かれて以来、
アボリジニから見聞きしたこと全てを精力的に書き留め、学びます。やがて
彼らの言葉を話す様になり、アボリジニからの信頼を得て行きます。

______________________________________________________________

 オーストラリアには、目はに見えない複数の道が迷路の様に張り巡らされ
ている。

 西欧人は、それを「ドリーミング・トラック」、または「ソングライン」
と呼び、アボリジニは「先人達の足跡」、そして「破ってはいけない約束事
を刻んだ道」と呼んでいる。

 アボリジニの神話はこう語っている。

 先人達は、この宇宙がまだ彼らの夢の中でしか存在していなかった時代に、
大地を歩き続け、その途中で出会ったすべての物たちの名前を歌にして力を
込めて歌った。

 鳥、動物、木、岩、池…

 歌はこの世界に、実際の姿と形、そして命を与えていった。

                         『ソングライン』(2pageより)
______________________________________________________________


アルカディの現在の仕事はアボリジナル土地権利法(The Land Righat Act)
のもと、本来の土地所有者がだれであったを調査して行くこと。


ところで、この"Dreamtime"を日本語訳するのは難しいですね。(^^; 

本によっては「夢見(ゆめみ)の時代」と訳したり、そのまま「ドリーム・タ
イム」だったりするけど、ぴんとこない、ウィキペディアの説明を読んでも、
深すぎてまだ言葉に置き換えられないなあ。

ということで、まずは直感的にこんな言葉に置き換えてみました。


Dreamtime

 ━━ この宇宙がまだ先人達の夢の中でしか存在していなかった時代


きっと、『ソングライン』を読み進める過程で、この訳が微妙に変わってゆ
く行くのかもしれませんね。

2006年04月25日

「あら、仁さん」

Carla Hernandez先生
表参道を青山方面に向かって歩き、オリエンタルバザーの手前の道を曲がっ
て少し行った所に、樹齢50歳くらいの桜の木があります。カーラ先生(写真右)
の自宅は、その桜の木の下にありました。

カーラ・ヘルナンデス(Carla Hernandez)。ETCが紹介してくれた英会話プラ
イベートレッスンの先生です。スペイン国籍、在日18年目。フリーで写真を
撮る傍ら、NHK文化センターでスペイン語を教え、英語講師の経験も長い
とのこと。

ETCに『ソングライン』を一緒に読んでくれる先生を探して下さいとお願いし
たところ、すぐに、三名の候補者を紹介してくれました。代々木八幡に住む
ジャーナリスト、以前TokyoPros.のイベントに来てくれた英国人の先生、そ
して、写真家の彼女。

英国人のチャットウインが書いた本を、日本人の僕が読んで行く過程で、も
う一つ別の国の目を通して見た『ソングライン』も感じてみたかった。そう
することで、少し複雑になるけど、三次元的な広がりが生まれる予感がしま
した。僕は、スペイン国籍のカーラ・ヘルナンデス先生にお願いすることに
したのです。

第一回目の授業は、お互いの紹介。

僕は、TokyoPros.のチラシをめくりながら、今までの活動を説明しました。
すると、彼女は一枚の写真を指差してこう言ったのです。

「あら、仁さん」

彼女はポール・スポング博士の活動をサポートしているそうで、その活動を
通して龍村仁さんとは何度も面識があるとのこと。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/OSS/

「ジャック・マイヨールは何故自殺したのかしら?」

数年前、僕がジャックの友人、知人に繰り返していたのと同じ質問を、今度
は彼女からされことに少し戸惑いながら、「龍村さんはこう言ってました」
と、龍村さんが思うジャックの自死の理由を伝えました。

「なぜ『ソングライン』を読みたいと思ったの?」

彼女が受け持つ幾人かの生徒には、彼女がカリキュラムを作って提供してい
るとのこと。授業の題材について、生徒側から提案があったのは今回が初め
てとのことで、とても興味を示し、喜んでくれていました。

僕の『ソングライン』を巡る旅、まずは一人目の旅の友です。(^-^)

2006年04月24日

モレスキンという手帳

moleskine.jpg


「ノートを取ってもいいかい?」(ブルース)

「もちろん。」(アルカディ)

僕はポケットから黒いノートを取り出した。オイルクロスの表紙、留め具用
にゴムバンドがついている。

「いいノートだね」

「パリでよく買たんだ。でも、もう製造中止なんだよ。」

                              『The Songlines』12pより
____________________________________________________________________

著者のブルース・チャットウインが、主人公のアルカディに初めてあった日、
アボリジニのソングラインについて語り始めるシーンです。

 このオイルクロスの表紙にゴムバンドのノート。

彼が使っていたノートは、知人も愛用しているモレスキン(MOLESKINE)
だということを知りました。

 http://www.moleskine.co.jp/culture/style.html

このモレスキン、200年もの歴史あるフランスのノートブランドだそうで、画
家のゴッホやマティス、作家のヘミングウエイ、そして、ブルース・チャッ
トウイン等が愛用していたとのこと。ところが1986年に廃業。8年前にイタリ
ア・ミラノの出版社が復活させました。

「有名な画家の作品のスケッチや、人気作家の小説になる前の走り書きは、
まずは、このモレスキンのノートに書き溜められてていったのです」なんてい
うモレスキンの宣伝文句に思わずふらふらっときてしまって、今日一冊買っ
てしまいました。(^^;

最初のページを開くと、こんなフォームが用意されています。


In case of loss, please return to
__________________________________
__________________________________
__________________________________
As a reward $_____________________


ブルースはオーストラリアの旅の前にこのノートを大量に買い集め、携帯し
ていました。世界中を放浪していた彼は、この部分には住所を二つ(二ヶ国)
記載して、謝礼・報酬金についてもちゃんと明記していたそうです。

____________________________________________________________________
「パスポートを紛失することは別になんてことはなかったけれど、自分のノー
トを失くすというのは破滅を意味していた。」(ブルース・チャットウイン)

To lose a passport was the least of one's worries: to lose
a notebook was a catastrophe.
____________________________________________________________________

The Songlines』の中には、そのノートに書き綴られたメモの内容が、
60ページにも渡って紹介されています。

2006年04月23日

ブルース・チャットウインという人

moleskine.jpg

ブルース・チャトウインのことを知ったのは、一年前。冒険家の石川直樹さ
んがJ-Waveの企画でオーストラリアを旅し、帰国報告会のようなイベントを
されていました。そのイベントのタイトルが、「ブルース・チャトウィンと書物
の旅
」でした。

イベントの告知のサイトを読みながら、なぜかブルース・チャットウインの遺
作となった『ソングライン』という本のタイトルがとても気になったのです。
翻訳本を買おうとしましたが既に絶版。古本屋でも手に入りそうにありません。
オーストラリア大使館のライブラリーにはありそうですが…。

ということで、原書を読むことにしました。ブルースの言葉のままに、彼が旅
したオーストラリアを辿ります。

さて、そもそも、この"ソングライン"とはどんな意味なのでしょう。

この疑問そのものが、この本のテーマであり、そして、ブルースのオーストラ
リアの旅の目的であったようです。

数日徹夜が続きましたが、Movable Typeでのブログの設定もやっと終わり、
ひとまず僕の(書物の)旅の準備も整いました。(^^;

さあ、出発です。(^-^)/