News # 38:地球探検隊の旅! (連載その二)

 「お偉方の海外出張」と「大人の修学旅行」

   東京プロフェッショナルズ
~Tokyo Professionals’ Newsletter ~

     By Hiro Aoki

News # 38:地球探検隊の旅! (連載その二)

●本当に参加して欲しい旅

 先日、エクスプローラ『地球探検隊』スタッフの、青崎涼子さんともお話
をする機会がありました。

 「私はエクスプローラに入社する前は、エグゼクティブの方を対象とした
  旅を扱う大手旅行会社に勤務していました。日本での生活環境をそのま
  まの状態で(日本食、日本語、和室等々)、海外での旅行を楽しんでいた
  だくツアーです。」(青崎さん)

 「お客様がお家を出るときは、パスポートだけお持ちください、お荷物は
  ご出発前にご自宅から集荷し、ご出発日に空港へお届けいたします、と
  言うような説明していました。」

 「収益性も高く、やりがいのある仕事だったのですが、添乗員をやってい
  るうちに、私が本当に取り扱いたい旅とのギャップが、どんどん大きく
  なってしまったんです。」

●お偉方の海外出張

 青崎さんのお話を聞きながら、僕は、ベルリンの壁崩壊直後の1990年に、
ハンガリーに駐在していた時のことを思い出していました。

 このような歴史の変わり目の時期に、もと共産圏というような特殊な地域
に駐在をしていると、日本から現地に来ていただける本社のトップ・マネジ
メント層の出張はとても重要になります。なぜならば、東欧市場のような、
会社としてビジネスを経験したことの無い市場においては、社内に意思決定
の判断基準が無いため、現地からレポートをしても、なかなか、その市場の
特異性を理解しもらうことができません。また、アメリカや西欧におけるビ
ジネス経験のものさしで判断をされてしまうと、見当違いの方向に、本社が
動いていってしまうことになります。

 やはり、一番効果的なのは、日本からの出張者に、その目で現地を見ても
らうこと。それも、本社において影響力のあるお偉方に来ていただくことが、
偏狭の地での海外駐在員にとって、自分の仕事を成功へと導くまたとないチ
ャンスとなります。

 何度かお願いをし、やっと本部長に、ブタペストへ出張をしていただける
ことになりました。空港で出迎え、ホテルにチェックインをした後、夕食へ
お誘いしました。

 「本部長、夕食はどうしましょう?何か食べたいものはありますか?」(僕)

 「さっぱりしたものがいいなあ。蕎麦なんかどうだ。」(本部長)

 「蕎麦ですか。。。」

 当時のハンガリーには、まだ日本食レストランは無く、数ヶ月前にできた
中国料理店が一軒あるだけでした。事情を説明し、本部長を中国料理店にお
連れしました。

 「結構ちゃんとしたレストランがあるじゃないか。」

 本部長は、メニューの中から数品を注文しました。

 「まずね、マーボ豆腐」(本部長)

 「Nincs. (ニンチ=ハンガリー語で「ありません」)」(ウェイター)

 1990年は、まだ、旧共産主義の体制の延長上にあり、人々のマインドに
「サービスをする」という概念がありませんでした。良い仕事をしてもしな
くても、給料は一緒。ウエイターにして見れば、「あなた(客)が来たために、
私は仕事をしなければならないのだ」、という気持ちが態度に表れており、
西側のサービスに慣れてしまった僕達にとっては、信じがたいほど無礼な態
度でした。

 「ないの? じゃあ、水餃子」

 「Nincs. (ニンチ=ありません)」

 「ん? それと、五目炒飯と杏仁豆腐」

 「Minden nincsen. (ミンデン ニンチェン=全部ありません)」

 1989年以降ハンガリーにできた中国料理店は、まず、中国現地から数か月
分の食材と一緒に、中国人料理長が到着して店がオープンします。料理長は、
2、3ヶ月で、ハンガリーのスタッフに料理法を教え込んで、早々と中国へ
帰国。

 その後暫くすると、中国から持ってきた食材が底をつきます。食材がなく
なれば、料理も作れない。開店当時は豪華だったメニューも、数ヵ月後には、
メニューにある料理のほとんどが作れなくなります。また、中国人シェフが
居なくなったとたんに、味もどんどん落ちていきました。

 結局、その日調理できる限られた選択肢の中から、数品を注文をしました。

 「お茶をくれ」(本部長)

 「キョウ、オ茶、終ワリマシタ。」(ウェイター)

 入店したのは、午後7時半。お茶が終わっているはずがありません。

 「君ねえ、お茶が無い中国料理屋なんて聞いたこと無いよ。」

 ついに本部長は怒り出してしまいました。

 「青木君、いったいこの店はどうなっているんだ?!」

 「この店というか、この国自体がみんなこんな感じでして..」

 ハンガリー人のウエーターは日本語がわからなくても、本部長が怒ってい
ることは伝わったようです。なんと厨房からお茶が出てきました。

 「なんだ、お茶、あるじゃないか!」(本部長)

 「コレ、私ガ飲ムオ茶。」(ウェイター)

 客に出すお茶は無くても、自分達従業員が飲むお茶はある。当時のハンガ
リーでは良くある話しでした。

 「青木君、君はとんでもない国に駐在してるんだねえ」

 その後も、本社から部長クラスの方が、東欧市場視察を目的に、次々と、
ブダペストに来ていただき、「ニンチ=(ありません)」というハンガリー
語を覚えて、帰国されました。

●大人の修学旅行

 さて、地球探検隊の旅には2つのパターンがあります。一つは、現地発着多
国籍ツアー。平たく言うと、外国人と寝食を共にしながら旅をする、国際版
『あいのり』です。でもテレビ番組のように、無理に恋愛をする必要はなく、
純粋に世界の仲間達とワゴン車での旅を楽しめます。

 もう一つが「大人の修学旅行」。日本人同士でいく旅です。

EXPLORER MAIL MAGAZINE [No.0046]  2003/02/24 より抜粋
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「大人の修学旅行」と聞いて、皆さんはどんな旅をイメージしますか?この
旅では、大人を「自立した大人」と定義したいと思います。この旅は、自己
責任の伴う旅です。日本のパックツアーより、外国人と旅するツアーに限り
なく近いものです。「修学旅行」とはいえ、連れて行ってもらう感覚ではな
く、自分たちで創っていく旅なのです。旅を楽しむには自主性、主体性が大
切と私は考えます。スタッフも、添乗員ではなく、一人の旅仲間、友人とし
て参加します。旅行会社のスタッフから「ありがとうございます!」と言わ
れるより、友人から「ありがとう!」って言われる方が心に響きますよね?
友人には、「また会いたい!」そう思いますよね?私達は、そんな関係を隊
員たちと作っていきたいと願っています。皆さんを、「お客様」ではなくて
「隊員」と呼ぶのも、そんな気持ちからなのです。(後略)

                   「地球探検隊」隊長 中村 伸一
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 地球探検隊の旅、次号へ続く。。。

Hiro
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☆★☆   お知らせコーナー    ☆★☆
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 Tokyo Pros.6月のパーティは、通称「地球探検隊」の中村隊長と、ディジ
ュリドゥ・アーティストのKNOBさんをお招きして、オーストラリア、ノーザ
ンテリトリーへの旅をテーマに盛り上がりたいと思います。

 お二人の「運命的な出会いをした旅」についてお話をお聞きした後、KNOB
さんのディジュリドゥ(豪先住民族、伝統の楽器)ミニ・ライブも予定してい
ます。

 ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。
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☆★☆ 『Tokyo Pros. June Party』 ☆★☆

【テーマ】 :『運命に出会う旅
         ~ ここも地球、赤い砂の星、豪ノーザンテリトリー』
【ゲスト】 :「地球探検隊」隊長 中村伸一 
       ディジュリドゥ・アーティスト KNOB
【日時】  :2003年6月27日(金) 19:00-21:50
【内容】  :18:45~   受付
       19:00~20:00 お食事
       20:00~20:30 中村隊長、KNOBさん、トークライブ
       20:30~21:00 KNOBさん、ディジュリドゥ・ミニ・ライブ
       21:00~21:50 交流会
       21:50    閉会
       ※会内の時間割は、当日の状況により変更になります。
【場所】  :Cafe Lounge 『AINA』 東京都渋谷区神南1-4-2 2F
       地図 → http://www.tokyopros.com/map-aina.html
【会費】  :5000円(ブッフェスタイルの飲食付)
       ※要予約、2003年6月26日まで銀行口座振込み。
        当日受付支払いの場合は500円プラスとなります。
【振込口座】:三井住友銀行 恵比寿支店 
       普通 6947382 東京プロフェッショナル
【締め切り】:2003年6月25日(水)まで

 詳細はこちら↓
  http://www.tokyopros.com/J/program-knob&taichoo.html
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<お問い合わせ・参加お申し込み>

お問い合わせは、青木(info@tokyopros.com)まで、メールでご連絡ください。

参加お申し込みは、下記フォームをお使い戴き、青木(info@tokyopros.com)
までメールにてご連絡ください。
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■Tokyo Pros. June Party 6/27 に申し込みます。

お名前:
会社名/学校名/所属団体名等:
職種等:
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メールアドレス:
この会をどちらで知りましたか?

連絡欄:
※よろしければ、あなたの「運命に出会う旅」についてお聞かせください。

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