News # 191:天河交響曲
初めての撮影
東京プロフェッショナルズ
~Tokyo Pros. Newsletter ~
By 青樹劇場
News # 191:天河交響曲
●別名、裏ガイアシンフォニー
龍村仁監督が作られた『天河交響曲』という映像があることを知ったのは、
この本を読んだ時でした。
『天河曼荼羅 超宗教への水路』
鎌田東二/津村喬 編 (春秋社)
今から15年前、奈良県の天河神社を支援するために行われたイベントを纏
めた本です。『地球交響曲第一番』の一般公開が始まったばかりの龍村さん
が、シンポジウムで熱く語っています。
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私は『地球交響曲』というタイトルの2時間の映画を89年、90年と2年か
けてつくりまして、今できあがっているんですけれども、まだ皆さんのお
目には留っていない映画です。(略)
それで、それと天河がどう関係あるんだという話しですけれども、実は
このクランクインを、1989年の遷宮の日の弥山の護摩の火から撮影したん
です。そして、撮影していくプロセスの間に、何度か天河にお邪魔して、
お正月の神事だとかいろいろ撮影したんです。それがこの映画の中で、ど
ういう役割を果たすのかということは、私はほとんど何も具体的には考え
ていませんでした。ただ、なんと言いますか、これはちょうど裏と表みた
いなものでして、今言った宇宙飛行士の話しとか、象の話しとか、そうい
う人たちの話しは、非常に明快に目に見える形で存在している世界ですけ
れども、天河のほうは、実は僕にとっては、確かに神事とか見える形で撮
るわけですけれども、撮ろうとしているものは、そういう形ではなかった
わけで、そういうパラドックスなんですけれども、でも撮るという、撮影
するという行為で関わっていくという形をとりました。(略)
『地球交響曲』を仕上げるときに、最初のバージョンというのは長くなり
ますから、4時間ぐらいのものになる。その時には撮影した具体的なものを、
いろんなところに散りばめたわけです。ところが、どうも変なんです。う
まくそぐわないんですよ。他の人たちの部分と天河の映像というのは、な
かなかうまくそぐわない。それで結局短くしなきゃいけないということも
あって、(略)必然的に天河の部分がほとんど、表の見える世界からは消え
ていきまして、『地球交響曲』という映画の中では、天河の映像とうのは
ほとんど消えてしまった。
『天河曼荼羅 超宗教への水路』 第三章より
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そして、削られた天河の映像は『天河交響曲1992』として纏め上げられ、
このイベントの際に一度だけ上映されたそうです。
幻と言ってもよいこの映像が『天河交響曲2007』として生まれ変わり、先
日発売された『地球交響曲第一番』のDVD中に収められました。そして、『第
一番』のオープニングの一部は、龍村さんご自身が16mmフィルムカメラを回
して撮影された映像であることを、僕は知りました。
ずっと見てみたいと思っていた『天河交響曲』を見て僕が思ったこと。
それは、「僕も映像を撮り始めてみよう」というものでした。
11月に熱海で開催されるイベント『和の心にて候in熱海』に先立って、僕
は少しずつカメラを回し始めました。イベントの出演者の一人でもある奈良
裕之さん(『第六番』出演者)のライブ映像や来宮神社での成功祈願祭など。
龍村さんの時代とは違い、現在はインターネットを使って、こんな形で皆
さんにご覧頂くことができるんですね。
http://www.wanococoro.org/
現在、短編が5本。これからも増えて行きます。お楽しみに。
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■和の心にて候in熱海
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http://www.wanococoro.org/
建築家の太田新之介さんが企画・構成・演出する舞台です。
目に見えないけれども、間違いなくそこに漂っているもを、能楽堂の上で、
かたとかたち、音と言葉で伝えて行きます。
果たしてこれは、音楽ライブなのか、それとも神事なのか、その中間にゆ
らゆらと浮かんで見える、そんな演目です。
◎11月25日(日) 能楽堂ライブ『九天飛翔』
企画・構成・演出 太田新之介
【第一回】:開場=午前10時半/開演=午前11時
【第二回】:開場=午後1時半/開演=午後2時
【定員】 :各回500名(全席指定)
【料金】 :前売7000円/当日7500円
【会場】 :MOA美術館能楽堂
【出演者】:青山知架夫(安来節)
岡山守治(口琴・ホーメイ)
草間路代(筝)
小林太郎(和太鼓)
奈良裕之(民族打楽器)
KNOB(ディジュリドゥ)
松千代(芸妓舞)
望月太喜之丞(鼓)、他
詳細・お申込はこちらから
http://www.wanococoro.org/
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前号まで執筆していました「ルーツを巡る旅」は、暫らくお休みします。
楽しみにしていた方、そして青木家のご先祖のみなさま、ごめんなさい。
12月から再開しますね。
青樹洋文/TokyoPros.
hiro@tokyopros.com
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